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上州と武州の麗人 上武大橋

赤月ほんのり部分月食 2111

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橋の向こうの五十景
新上武大橋

□赤月ほんのり部分月食 2111
○特集 満月・部分月食(ほぼ皆既)


月が最も欠けて見える、食の最大は18時02.9 分。 皆既月食の場合には、完全に影の中に入った月が赤黒い色(赤銅色とも呼ばれる)になって見えることが多いのですが、多くの部分月食では影の部分の色は暗いだけではっきりしません。ただ今回の部分月食では月の大部分が影に入るので、食の最大の頃には影の部分が色づいて、ほんのり「赤月(あかつき)」が見えるかもしれません。

赤い色に見えるのは、太陽からの光が地球を通過する際に、地球を取り巻いている空気に含まれている塵や花粉などの微小な成分の中を、最も波長が長く通りやすい「赤」色が月に届いているからです。光源が逆になり、輝く月が地上に昇り始めて角度が浅い間に見える状態と同じです。「赤」が目立つ信号機が危険を感化し停止を促すのも、この性質を利用した現象です。

部分月食ほぼ皆既を迎えた月は、その後、空を昇りながら地球の影から出て19時47.4分に月が影から離れ部分月食が終わります。
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月が地球の影の中に入り込む程度を「食分」という数値で表します。その値が大きいほど影の中に月が深く入り込み、影で覆われる月の直径の度合いが1.0以上で皆既月食となります。
今回の月食の最大食分は0.978で、これは月の直径の97.8パーセントまで影に入り込むことを意味していています。今回のような月食は「たいへん深い部分月食」と言えて、楽しい月食観測日となると思います。─18日・記─


□新上武大橋 太田市深谷市 2021 november
□赤月ほんのり部分月食 2111
○特集 満月・部分月食(ほぼ皆既)
□月齢 14.2 月の出 16時29分(東京)
□撮影 2021年11月19日 18時19分・18時40分